フェンダー(本物)テレキャスターのフェンダー純正ロック式ペグ交換方法 [楽器]
フェンダーテレキャスターについては既に10mm径のペグが付いている機種もあるようで純正ロック式ペグをそのまま交換できる機種があるようですが、ここでは径が合わないオールドタイプのペグについての交換方法です。
オールドタイプでは8.8ミリ径のペグが付いています。つまり、8.8ミリ径を10mmに木部拡張工事をしなければなりません。さらに、固定するための穴の2か所を空けなければなりません。時間のかかる作業ですが愛機に対しての加工ですので労を惜しまずチャレンジしたら2時間程度で弦張りまで出来ました。
それでは順を追って交換作業を説明します。
① ドライバーで古いペグのネジを外す。
② 古いペグを抜く時、ねじ込まれたベースを外すためにマイナスドライバーの先をベースにあて小さな金槌で打って外す必要があります。軽く何回か場所を変えて打てば外れます。(でも表面を傷つけなければ方法は何でも良いです)
③ リーマーは量販店などで500円程度で売っています。
(いきなりドリルを使うとセンターを外して不揃いの穴になりますので裏表に10mmのガイドを付ける必要があります。)
空いた穴に対しリーマーで直径10mmまで削ります。
続いて表もリーマーで直径10mmまで削ります。表面を拡げすぎないようにノギスで計りながら削ります。
④ 直径10mmを出すのにノギスがあったらいいなと言う程度で定規があれば十分です。
⑤ 充電式orケーブルドリル(安物で十分)
ドリルで丁寧に表から半分程度を空けます。
⑥ ドリル刃は10mm径(500円程度)が必要です。
今度は裏からドリルで思い切り貫通して完全に穴を空けます。
⑦ あと、状況によってサンドペーパー、ラッカー系クリアスプレーで生地を整えます。
⑧完全に乾いてからロック式ペグを入れます。
この時、ペグの乱れがないように定規を使って直線上に並ばせます。
⑨固定穴用の2か所の穴を空けるため、穴の位置にしるしを付けるため印鑑の印肉を使いました。(もちろん他の方法でも可です)
⑩赤いしるしの箇所にドリルで穴あけします。
まず1mm径でガイドを掘り、本堀は2mm径でペグの固定ピンの長さに合わせ掘っておきます。
ペグを試し付けして確認しつつ慎重に長さを計りながら時間をかけてください。
⑪ペグ固定ネジの固定する器具は径にあったレンチやラジオペンチ等何でも良いのでしっかりねじ込みます。
(重要:不安定な工具で本体木部をギズつけないよう注意してください)
⑫ペグが揃いました。やはりフェンダーのギターにはフェンダーマークのペグが似合います。
うわさ通りロック式ペグはあっという間に弦張りが出来ました。
ただし、ちょっとギター自体が重たくなった感がします。(軽い真鍮のオールドペグとクロームのロック式ペグとでは重さが若干違います)
時間は思ったほど掛かりませんでした。
オールドタイプのペグが付いているテレキャスを最新クロームペグにしたい人は是非チャレンジしてください。
おまけ
このギターは正確にはテレキャスターシンラインの純正ピックガードを一部加工して付けたものです。
フェンダーギターはより軽いギター作りを優先思想としているそうですが、その考えに大賛成です。
ギブソンのセミアコのES-335の重さと言ったらとても女の子に持たせる重さではないです。
唯一女の子に演奏させるギターとして残ったのはテレキャスターのシンラインではないでしょうか。
女の子がフルスケールギターを持つことが可能なのはオモチャのギターを除いてフェンダーテレキャスターシンライン以外に考えられないと思いました。
そこで考え付いたのがシンラインにテレキャスの純正ピックガードをつけることでした。
しかし、fホールが一部隠れて見えない。
テレキャスの造形美はピックガードの見事なデザインで完成しているのですからfホールをカットしましょう。
フェンダージャパンさんにはこんなタイプのテレキャスターを発売して欲しいと思います。
このギターで実際に演奏しているyoutubeです。
https://www.youtube.com/watch?v=6gGmKcVhhbY
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