日本のU-18が負けた3つの理由
日本のU-18は昨日、2015年9月6日に世界一を逃しました。清宮君の打席です。
圧倒的に強くてほぼ世界一は決定的だと思っていたので残念でした。
私は甲子園球場のそばに住んでいるのですが、こんな土砂降りの中どうせ中止だろうと思っていたものの、少し気になって午後6時ころ傘をさしてぶらっと球場に行ってみましたら何と普通にチケットを売っているではないですか。
こんな土砂降りの中、絶対中止だと思っていたのですがさすが甲子園球場は違う。
川の上に立つ球場だからこその水はけの良さですね。
ところで直に試合を見て日本のU-18が負けた理由は3つ有りました。
第一に気迫。予選中、あんなにおとなしかった米国チームがここぞという決勝において、中止になってもおかしくない天候で何と雨が振り続けて開始時間が遅れている間に日本チームはベンチにいなかったけど米国チームは雨の中グラウンドで走りこみ等の練習を続けていました。(日本チームが雨天練習場にいて練習していたかも知れないが、そんなことしても無駄!実際に試合が始まれば雨の中のグラウンドが本当の勝負の場になることを知らなければならない!)そして米国チームのイケメンたちには笑顔がない。日本チームのようにヘラヘラ笑いが出ないことが本当の勝気満々の態度だと凄みを見せつけられました。
第二に日本チームは国際試合をなめている。予選においてあれだけボークに対するジャッジの甘さを理解しているはずなのに対応できていない。オコエのアウトは誰のせいでもなくオコエ自身が対応できていない未熟さを露呈したものだ。千載一遇のチャンスを簡単に逃してしまえば試合の流れは絶対に引き寄せられない。
第三に日本チームはCMの入ったテレビ番組が生中継されていることに対応していない。CMや編集Vを流すために試合のテンポがTV局によりコントロールされていることに翻弄されて自分達の攻撃パターンに持っていけず、先頭打者は簡単に敗退し後続の期待が生まれる余地を摘み取っている。回毎の先頭打者は何で相手ピッチャーが投球練習もせず審判の合図をじっと待っているのかを理解すれば自分の集中力も高めていけるはずなのに何の準備もせず打席に入るから簡単に凡退する。MLBに行けば痛いほど感じる商業主義の苛酷さを高校野球レベルでも知らなければならないし、木バットがオイルショックの節約主義の悪弊を引き継いで外野フライをホームランにしていた日本野球をMLB野球にまで追いつくには金属バットの質を変更して木バットの質に近づける高野連の提案は大いに歓迎すべきだと思う。
参加チームの中で最高の技術を持っている日本チームではあるが実際に見てMLBを目指すチームに比し決定的に欠けるのはチームとしての闘争心であり、今後の絶対課題であろう。国際試合に勝つためには最低でも、上記三点だけは克服しないと米国チームには何回やっても勝てないと思いました。
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